川根焼窯跡 (現)丹原町川根
川根の北端、古田との境近くに位置し、通称からつ山の東側山麓の柿・柑橘畑の中にある。
今も陶片が散乱しており、やや離れた所に皿山屋敷の小字がある。
由来は明確でないが、川根の東光寺の過去帳にからつ山山主の名がみえ、山の持主であり窯の持主でもあったかと思われる。
江戸時代末に始まり松山藩代官所の保護を受けていたので、御陣屋焼・代官焼ともいわれたといい、また古田に近いので古田焼とも言う。
陶土は臼坂山村から運んでいたとの村伝がある(田野村誌)が、明治初期には衰え廃窯となったという。
川根焼はとくに絵付がすばらしく地方の窯としてはすぐれたものを残している。
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