土地に関する資料 「段別畝順帳」

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明治9年と13年に書かれた『段別畝順帳』に、先祖の名前を見つけました。


明治九年十一月
段別畝順帳  伊豫國周布郡 川根村
貳冊之内 第壱號

四拾番
字臼作
一墓地四歩  三浦藤吉

山林段別畝順帳  伊豫國周布郡 川根村

三十八号
前同所
一松山 九畝拾九歩 三浦藤吉

『山林段別畝順帳』の「前同所」とは、三十七号と同じ場所で、「字皿ヤマ屋敷」のことです。

その「皿山屋敷」と、『段別畝順帳』の「臼作」については、『田野村誌』に記載がありました。
「臼作」については、

おそらく臼作りを業として営んでいた者があったのであろうといわれる。

「皿山屋敷」の由来については、川根の山間部に見られる地名のひとつとだけしか載っていませんでした。
「おそらく臼作りを…」って、文字のまんまですね。


現在のメートル法に直すと、
 ・墓地 四歩 → 13平方メートル → 単純には、3×4メートルほど
 ・松山 九畝拾九歩 → 960平方メート → 単純には、31×31メートルほど


所有する土地の狭さからして、明治九年には既に廃窯していたということでしょうか…。