平成18年10月7日 天気:

松山秋まつり

毎年10月5、6、7日は秋まつり。
5日は宮入、7日が宮出し。
6日は何にもない日(昔は中日もそれなりに賑やかだったそうです)。
5日は昼間、西条へ照を連れて行き、大変待ちくたびれ疲れた上、雨が酷く降ったので、家で寝てました。
なので、宮出しくらいは見に行かないと!ってなもんで、朝3時には起きて支度。
4時過ぎに自転車に乗って道後へ向かいました。

 すでに露天も並んだ早朝の道後温泉駅前。

  

 伊佐爾波神社石段の中程に陣取ってカメラを構えました。

「よいさっ!よいさっ!よいよい!よいさっ!」

静かな街に男達のかけ声が響いてきます。
道後公園の前から駅前へ、ゆっくり移動する声。
段々とこちらへ向かって来ます。
それにしても、この日、ホテルや旅館の宿泊客は驚いて目が覚めちゃったでしょうね。
朝からなんだこの騒ぎわって、フロントに怒鳴り込んだ人もいたんじゃないかなぁ。

 

築山大神輿は4番目くらいに大行列で上がってゆきました。
他のお神輿は「写真蔵」で見てね。
ちなみに、照は軽トラに乗せてもらい、多分、道後駅前で待っています。

 明け始めた空の下、大集団で下りてゆきました。

 フラッシュを焚くとこの暗さ。

 

神輿の後ろを付いて駅前へ。
左の写真で、神輿に乗っている坊主は裏の古田の兄ちゃん。
仕切ってます。

見物人に見送られ、馬場(駅前)へ出て行くのですが、これがめっちゃ気持ちいい!
花道って感じを部外者ながらちょっと味わせていただきました。

 

築山が陣取る駅舎横へ移動。

 はい、いらっしゃいました、缶ビール持って。 

  名入りでばっちり決めてます。

 黄色いタスキには「顧問」の文字。

いよいよ、鉢合わせ。

  でも、すごい人!!

湯之町とどっかの鉢合わせからスタート。
遠くて見えなかったけど、湯之町は負けたあげく、担き棒がばきっと折れてしまいました。
交換用の担き棒はどこもみんな用意してあります。

 

築山の番には何とか前の方へ出て行けました。
「朝、練習したようにやるんぞ!」
「おー!」
「黄色の手袋、手ぇ挙げ!センター揃えんかぁ!」
今朝は1時に青少年センターに集合し、貼り合わせの練習をみっちり仕込んできてます。
黄色い軍手たちを中心に左右均等に人が並び、前の人の肩に手をかけ、圧してゆきます。

 古田の兄ちゃんも目を光らせます。

一回戦は対大唐人。

 

 あーあ、潰れちゃいました(負け)。

大唐人が斜めに圧してきたせいでバランスが狂い、斜めに力が逃げて潰れてしまったのです。
潰れるってことは担き手が神輿の下敷きにもなるってことで。
相手がなかなか離れないと担き手の血の気も上がって、神輿が離れた後、人同士のケンカが始まります。
案の定、始まりました。
でも、神輿で負けてちゃねぇー。

 「ここ10年でこんな負けは初めてじゃ」情けないのーと照。

鉢合わせの衝撃はものすごく、築山の担き棒にもヒビが入ってしまいました。

 

神輿を横に倒し、担き棒の一端をカケヤ(大木槌)で叩いて外します。
左右、2本とも交換しました。

 その間にも鉢合わせは続いています。

負けて落ち込んだ築山ですが、担き棒も交換、一服入れて心機一転。
2回戦の馬場へと出て行きます。

 よいさっ! よいさっ!

  もてこーい! もてこーい!

相手は溝辺。
5日の宮入前の鉢合わせでは余裕勝ちし、本日、本命最強との噂。

鉢合わせは各神輿、それぞれの戦法があり、築山は迎え撃つタイプ。
溝辺もそうなので、鉢合わせの戦闘態勢は整ったもののどっちも動けず、仕切り直し。

 

そして、どーーーんとぶつかりました。
圧す築山、こらえる溝辺。
さっきの負けが嘘のように圧し倒す築山に溝辺は劣勢を強いられ、ついには圧倒してしまいました。
築山の勝ちです。

 

「どうじゃっ!どうじゃっ!どうじゃっ!」
勝てば元気です。

八町総練りを最後に神輿は町へ散ってゆきます。


さて、一旦、帰宅。
ミツに宮出し、鉢合わせの話をしに二階へ。

明日8日、今治で行われる孝の法要に持ってく土産をミツに頼まれ、再び外出。
ちーこ姉の息子達は亀井製菓の坊ちゃん団子でなきゃダメで、一六も畑田も美味しくないんだそうです。
それとあとひとつ、タルトとかってミツ。
でも、タルトは子供は食べないよなーと思ったので、思いついたあるものを買いにまずロープウエイ街へ向かいました。

あるものって言うのは、「霧の森大福」です。
愛媛で一番人気のお取り寄せ商品です。
四国中央市、旧新宮村の道の駅「霧の森」で作られている大福で、TVで紹介されて以来、凄い人気。
手作り限定生産で、楽天にもサイトがあるんだけど、月に一度しかない販売日も20分で完売してしまいます。
予約は受け付けくれないし、どうしても欲しければ新宮まで行くしかないお宝。
ですが、なんと、ロープウエイ街にある「霧の森・新宮」アンテナショップで買えたりします。
当然、午前中には売り切れます。
開店直後にもかかわらず、もうお客さんがいました。
でも、難なくゲット。
霧の森大福は中央に生クリームが入っているので冷凍状態で売っています。
一度解凍しちゃうと傷んじゃうので、リュックに入れると足早に道後へ、坊ちゃん団子を買いに向かいました。


午後。

お神輿のかけ声にミツが表へ出て行きました。
でも、20分経っても戻ってきません。
どこへ行ったのかなー、と思ったら、十亀の前で日向ぼっこ兼、雑談してました。
そのうち、築山のハッピ着た人が三番町の車を規制すべく道を塞ぐ準備に出てきました。
野本のおばあさんとも一緒になって更に30分待っていたら、やっと、来ました。

 

写真では分かりませんが、お神輿、台車に乗ってます。
真夜中からやっているんだから、午後とも担き手も疲労困憊。
担いでるようで押してるだけでした。
神輿は僕らの前を通過、大街道方面へと移動してゆきます。

 助手席に照、乗ってます(写り悪くてごめんなさい)。

見送った後も雑談が続き、キリの良いところで神輿を追いかけて街へ向かいました。
けれど、すぐに見つかるだろうと思ったお神輿が全然見当たりません。
他所の神輿はいるんだけど、築山のハッピを一枚も見つけることが出来ません。
大街道から銀天街、市駅前、堀之内、自転車で走り回っても見つからない。
こんなことってあるんだなぁーと、一番町を帰っていたら、勝山町の愛媛銀行の裏に群衆が…。
行ってみたら、いました。
愛媛銀行裏の駐車場が新しいお旅所になったようで、五体の神輿が集まっていました。

照の乗った軽は離れた駐車場に停まっていました。

 

各団体の代表者が替え歌を歌い始めました。
中には「今日、入籍しました!」なんて人もいたり、盛り上がっていました。
その後、形ばかりの鉢合わせがあり、総練りして三本締めで終了しました。

 持田の裏道を通って宮入へと向かいました。

 伊佐爾波神社の石段を登る頃には陽が暮れました。

 お神輿は神社へ持ち込まれ、お祭りが終わります。

 道後の街が静かに暮れてゆきます。

さて。
照ですが、もう今年いっぱいでハッピを脱ぐと決めたようです。
まぁ、来年になったらわかりませんけど。

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