平成17年12月30日
お墓参り(丹原)

28日の予定が今日になりました。

朝起きたものの寒くて10分遅刻。
案の定、軽く厭味を頂戴しました、軽くね。

いつも花を買い揃える丹原の直販所が多分開店してないだろうからと、出発前、新立の森川青果で花を購入。


「花、花」といつも買っていくのですが、僕、「しきみ」だの「さかき」だのの違いや使い分けが実はよく分かっていませんでした。

で、調べてみました。
「さかき」は神棚に供えるもの、「しきみ」は仏壇に供えるもの、だそうです。
漢字で書くと「さかき」は「榊」、木へんに神。
おお! だから、神棚ね。
じゃあ、「しきみ」はというと「樒」。
葉っぱが密に生えてるからだそうで。
「しきみ」は沈香(じんこう)木の一種で、線香の材料になるんだそうです。
おお! だから、仏壇、仏前に供えるのかぁ。
ふむふむ。

ちなみに、松山で買うと丹原の倍は高いです。


ちょっと遅めの10時出発。
桜三里の路肩には先日降った雪が残ってました。
松山はほとんど積もらなかったのに、やっぱ、お山は寒かったのね。

いつものコンビニでお供えの弁当を、丹原のお店でお酒とお菓子を買い、お墓には11時頃到着。

枯れ葉を撒き散らす元凶の、隣の畑の栗の木も銀杏もあらかた落葉。
ほうきも買って来たけど、左隅の吹きだまりを片付ければもうお仕舞い。
でも、今日のメインは石磨き。
まずは両手にバケツ持って用水路へ行って水汲み。
戻ってすぐ、タワシでゴシゴシ開始。
去年だかに、お墓に影を落としていた木の枝をパッツンギコギコ伐採したおかげで、お墓も日当たり良好。
コケの発生も例年に比べたら表面的。
楽にきれいに出来ました。
掃除中、照には取りあえずタバコをプカプカ、時間をつぶしてもらいます。
最後、もう一度、水を汲んで来て、トップから濯いで、今年最後のお掃除終了。

お供えは照担当です。
相変わらず、お茶のフタとが包み紙をポイポイ捨てて困ります。
風に舞わないうちに拾って回ります。
すると、枯れた雑草の間から、一体いつ捨てたんだか、ゴミが顔を出して、
「オイラも拾っとくれよ」
と、存在感をアピール。
そーなると、もー、拾わないといけない、サカエっ子誠なのでした。

はい。
お墓も年越し準備完了です。

合掌。

辺りは冬景色。
柿の実もあらかた無くなりました。

「もう今年も終わりやねぇ」

なんて話していると。
名古屋時代の事かな、照の帰省話になりました。

4度、義を連れて「帰省」をした事があるそうです。
3、4度目の帰省の時、ヨシは「列車も混んでてイヤ」という理由で居残ったそうな。
まぁ、寝正月を決め込む男と違って、女の人は実家に帰ってもあれこれ手伝わなきゃならないもんね。
そんなこんなで、列車の中で義のオシメ替えを、知らない女の人にしてもらった、そんなことをポツリポツリ。
義がもう少し大きくなってから養子に行ったと思ってたんだけど、結構、小さい頃から連れ歩いていたようです。
なにげに、
「(義は)徳に会っても何とも無かったし…」
つまり、幼くして養子に行った義は徳に再会しても産みの親だという認識が無かった、ということのようでした。

「(博)も、なついてのー、困った」
なんて言いつつ、家庭裁判所に2度ほど通ってやっと養子の申請が通ったのは、僕がまだ生まれる前の話。
ちなみに、ミツは「僕は名古屋で生まれたんよ」という義の言葉を覚えてました。
(名古屋生まれなら、「名古屋生まれだがや〜」って言う気がするだぎゃ?)

よくTVで、生き別れた親子の再会で、奇跡だの、血が繋がってるもの同士、親子だもの、通じ合うものがあったのよ、とかって言う人がいるけど、やっぱあれは、再会した後だから何とでも言える、TVの作り事なんだなぁ、なんてちょっと思ったのでした。

ちなみに、僕が知ったのは二十うん歳の時。
裕からで、「え? もー知っとるかと思った」って感じで言われました。
僕が高校生の頃かな、2,3度、義が喫茶店に連れて行ってくれて、インベーダーゲーム台でサンドイッチ奢ってくれました。
あの時はもう、義は知ってたのかなぁ?
僕はそんなことはつゆ知らず、今度はいつ奢ってくれるのかなってな事ばかり考えてましたけど。


そんなこんなで、いつものセルフのうどん屋に到着。

照家には1時過ぎ。

玄関の鍵を開けようとしたとき、ドアに宅配の不在通知がはさんでありました。
見ると、高島屋からお節料理のお届け、なんだけど…。
「え!? に、21,000円!!(代引き)」
さっき、うどん屋で、ヨシが亡くなってからお節料理なんか食べてないって言ってたのに!
でも、なんだか照、頼んだ覚えがないみたいな事をぬかす…。
21000円ものお節料理を頼んどいて覚えてないわけがない。
「食べに来るか?」
なんて言ってたので、皆のもの! MY箸持って照家1階コタツ部屋集合じゃ!

メモ書きへ戻る→